比叡山１峰TAカンテ
日付：１９９９年１０月３０日
ルート：比叡山１峰南面のTAカンテルート
ルート概要：５ピッチ、200m、「日本の岩場」でのグレードは３級
メンバー：Yさん、藪山澤好
（概要）
リハビリにために簡単なところを登ってみたいと無理なお願いをして、職場
の先輩Yさんにおつきあいを頂いた。
とりあえず、比叡山の第一スラブにしようか、ということで、土曜日の朝、
熊本を出発する。
比叡山の駐車場に着くと、天気もいいせいかすでに先行パーティが。
行き先を聞いてみると、第一スラブだということで、急遽TAカンテにするこ
とにした。リハビリにちょうどいいかも。(^^;
取り付きは、ナックルスラブと同じで、ちょっと嫌らしい斜面だ。
第一ピッチはナックルスラブと同じ。中間の岩の回り込みから、直上する部
分が核心だ。クラック右を直上すると悪い。
二ピッチ目で左にトラバースし、しっかりしたビレイ点に導かれる。これか
らは快適なカンテ登りだ。先行パーティが居たが、先に行かせてもらう。
三ピッチ目の上部は、巨大なフレークが浮いていて気持ちが悪い。左に逃げ
たが、絶好の位置にあるホールドなので、迂闊に手を出さないように気を付け
られたい。ここのビレイ点で背中に背負った大きな岩も、動きそうで怖かった。
(^^;
四ピッチ目も、快適なカンテ登りから、フェイスに移る。いい高度感だ。
最終ピッチは、傾斜の落ちたスラブを登って稜線に出る。正面には２峰が圧
倒的な迫力で迫り、左側には綱の瀬川を挟んで、矢筈岳がそびえる。顕著な二
つのピークも指呼の間だ。
あとはいくつかの岩峰を越えて、下山路に出る。
（感想）
TAカンテは比叡山の中でも、最も易しい初心者向けのルートとのことでした。
いつか機会があったら、登ってみようかとは思っていたのですが、怪我のリ
ハビリということで、思いがけず登ることに。これこそ「怪我の功名」でしょ
うか。(^^;
噂に違わず、易しくていいルートです。初心者向けという評判はその通りで、
いやしくも岩登りに興味があって、とにかく岩を登ってみたいと思っているビ
ギナーにとっては天国のようなルートでしょう。眺望、高度感ともに優れ、か
つ、ホールドは豊富。ここで、初めての岩登りを経験した人は、病みつきにな
ること請け合いです。(^^)v
ちなみに、庵・鹿川のベテランメンバーの言では「あれはフリーソロのルー
トですたい」とのことです。(^^;ﾋｪｰ!
ただし、ルート全般にかなり浮き石が多そうです。特にガバ系のホールドに
は注意が必要だと思います。(^^;
たたいてみて、空洞っぽい音がしたら要注意。(^^;
さて、リハビリのためのクライミングでしたが、膝をぶつけたりしない限り、
概ね（この程度のクラスの）登りでは問題はありませんでした。
しかし、さすがに下山はこたえます。比叡山の登山道も、それほど整備され
ているとは言えないので一部かなり辛い部分がありました。(^^;;;
完全復活には、まだもう少し時間がかかりそう。(^^;