身辺雑記「綾に哀しき」２０１５年４月分

晴れ。

4月に入って、雨がちの肌寒い天気が続いていたが、このところ初夏を思わせるような穏やかな晴天となっている。

土曜日などは時折にわか雨が降るなど大気の状況が不安定であったものの、ようやくそれも落ち着いてきた。しばらくは安定した晴天に恵まれるようだ。

3月末に職場を退職し、現在は無職。

幸いなことに再就職先が見つかり5月からは新たな職場に就職する予定としているため、このひと月は貴重な長期休暇という感じだ。

当然のことではあるが、これまでの40年間でこのような長期にわたる休暇をとったことはない（「休暇」というのは語弊があるが）。

組合専従のため一年間休職したことはあるが、忙しさという観点からすれば、当時の職場での仕事を凌駕するほどの濃密な時間であったから、これは「仕事を休む」という感覚ではなかった。

ゆっくり骨休めができるかな、とちょっと期待はしていたのだが、就職のための試験を受けたり論文を提出したり面接を受けたりという再就職活動のほか、実家に帰省したり、悪化した五十肩の治療をしたりなどしていて、なんだかんだとバタバタしているうちに最終週に突入。

バタバタしていたとはいい条、朝などは比較的ゆっくりしていたので、果たして5月からきちんと出勤できるかどうか心もとないところもあったりする。

あまり動かずにいたら身体が硬くなり、体重も増加気味となってきたので、中旬から毎日出来る限り速歩で歩くようにした。

自宅近くにある里山を中心として、時速7kmくらいのペースで1時間30分を歩く。

五十肩治療のため、なるべく肩の可動域を広げるように留意しながら歩くのだが、新緑のいい季節でもあり、気持ちも最高だ。

平日の昼間のウォーキング。意外に沢山の人が同じように実施している。

ほとんどの方が年配で、私のように50歳代やそれ以下の人を見かけるのは、まあ、これも当然のことなのだろうが稀だ。

ああ、自分は現在無職なんだな、という感慨が湧いてきて、なんとなく気恥ずかしいものもあった。

こんなお気楽なことをいっていられるのもあと僅かだが、考えてみれば、再就職先が見つかったが故のことなのであり、ありがたいことだとしみじみ実感している今日この頃である。

それにしても、この歳になって受ける採用試験は厳しかった。再就職は甘いものではないと頭では分かってはいたが、実際に臨んでみると予想をはるかに上回っている。

これまでの職場とは全く無縁ということもあり、その点でも不安感は拭い去れないが、採用試験を突破しての再就職。最善を尽くして頑張りたいと思う。