身辺雑記「綾に哀しき」

曇りのち晴れ。

七月も半ばを過ぎ、蒸し暑さに拍車がかかっている。

以前にこの雑記で書いたとおり、現在、自宅を離れて暮らしているのであるが、この場所の暑さは格別だ。

夏における故郷の過ごしやすさに、改めて感謝するべきなのであろう。

ところで、今、自宅を離れていることを機に酒をやめている。

体のためといった類の現実的なことではなく、まあ自分なりの一種の願掛けのようなものだ。

自分で自覚するほどに私は酒が大好きで、もしかしたら依存症かもしれない、などとひそかに危惧していたこともあったので、果たして続けられるのか心もとないところもあったのだが、このふた月近く全く飲んでいない。

特に禁断症状も出ていないので、まあ、恐らく依存症まではいっていなかったのだろう。

で、つらつら思うのだが、結局飲酒も習慣なのかもしれない。飲まなければ飲まないで済んでしまうのだから。

それでも、飲み屋の看板を見たり、スーパーで酒売り場かなんかを通ったりすると、やっぱりうずうずする。

８月の終わりには自宅に戻るつもりでいて、そのときには何かうまいつまみでも作ってしこたま飲んでやろう、などと考えているのも事実。

体のことを思えば、このまま酒をやめてしまうのが絶対にいいのには間違いはなかろう。

だが、それはやっぱりさみしすぎる、と筋金入りの酒飲みの私がつぶやいている。

さてさてどうなることやら。