身辺雑記「綾に哀しき」２０１９年１月分

晴れ。

一月も終わりに近づいた。

雑記の更新ができないままひと月が過ぎようとしている。

先日、連れ合いが永眠した。

昨年の11月から入退院を繰り返し、頑張ってきたのだが、とうとう力尽きてしまった。

部屋に安置している遺影は一昨年前の姪の結婚式でのもの。

良い笑顔だが、それは刻み付けられた微笑に過ぎない。

とてつもない喪失感に襲われていることから、しばらくまともな記事は書けないと思う。

「逝く人よりも残された者の方が辛い」などと嘯いていたが、私のような者を残して旅立つ連れ合いの方がきっと辛い想いをしていたことだろう。

悲しみの底はあまりにも深い。

晴れ。

寒い日が続いている。

それでも、冬至を過ぎてから陽が長くなってきているのを実感する。

日の出はしばらく遅い日が続くが、その分、日没の時間が伸びてきている。

寒の入りを迎えたこともあって、立春までは寒い日が続くことだろうが、陽が長くなってくるとそれだけで気持ちが明るくなるようだ。

こんな記事があった。

茂木氏、ＮＨＫ報道番組は「石器時代で止まってる」

「海外でどう報道されているかということよりも、地球の各地で起こっている重要な事象をNHKニュースの中で取り上げず、国内のどうでもいいネタをやる傾向が目に余ります。結果として、地上波テレビしか見ない方々のリテラシーが圧倒的に幼稚、ドメスティックになり、大きく国益を損なっています」と私見を述べた。

この発言ではNHKのニュースがやり玉に挙げられているが、この指摘は民放の報道番組にももちろんしっかり当てはまっている。

私見を述べるのなら、まだNHKの方がましだ、と思うくらいだ。

年末年始の地上波のテレビ番組をみていて、あまりのやる気のなさと視聴者をなめ切った態度に腹が立った。

以前は、「かくし芸大会」とか「大型時代劇」のように、年始のテレビ番組を飾る演目が目白押しだったし、「笑う門には福来る」とばかりに、名人級の落語家や漫才師、演芸のレジェンドなどが、競うように画面に登場して冴えのある芸を見せてくれていた。

唯一の名残は、NHKの東西寄席くらいのもので、ほかのチャンネルでは名前の売れている芸人たちを集めて悪ふざけのようなゲームなどをやらせるといった、企画力の片鱗すらも感じさせない駄作ばかり。

二匹目のドジョウを狙ってか、好評だったドラマの全話放送といったお手軽企画も目白押し。

結局、「撮り溜めていたビデオでも見るか」みたいな展開となってしまうわけだ。

そんな腐った地上波の中で、元旦に放映された「相棒season17　元日スペシャル」は、ドラマながら出色の出来栄えだった。

アベ政権と政府・自民党による国政の私物化や、官僚などの締め付け、責任逃れや押し付け合いなどが、ものの見事に描写され、いつもながらうなってしまう展開。

報道機関が軒並み死に体となっている中、本来はフィクションであるべきドラマが、そうした暗部を引きずり出していることに、何とも複雑な思いにさせられてしまったのである。

晴れ。

2019年の年明け。

三が日のお天気はまずまずの穏やかさであった。

4日を休めば9連休となる人も多いからか、4日の通勤電車は空いていてありがたい限り。

昼休み、散歩に出ると、人通りはかなり少ない印象が強かったが、神社の周辺には結構な人だかりができていて、境内にはたくさんの人が列をなしている。

それを横目で見ながら、今年一年の平穏無事を心の中で祈ったところである（特に参拝はしていない）。

年末から日経平均株価が乱高下し、今日の終値も1万9561円96銭と二万円を割り込んだ。

9月10月頃のイケイケムードは何処へやら、という感じだが、あまり悲観的になるのも考え物だろう。

もともとは米国発症の契機沈滞ムードだったと思うのだが、FRBは金利上げを続行する腹らしいので景気の悪化はないとみているのかもしれない。

米中経済戦争（実際には「冷戦」なんだろうが）に市場が怯え、必要以上に取引の縮小方向へと向かうとすれば、それこそ変な憶測を呼び込んで、市況はスパイラルで悪化するかもしれないのだから。

市場の狼狽が実体経済にも影響するとなれば、それこそ看過できないことになってしまう。

NISAなどといって素人に株式投資などを慫慂し、銀行までもが怪しげな投信を売ってせこく手数料などの日銭を稼ぐ時代だ。

エクイティのみを狙った投資などには極力首を突っ込まないようにするのが吉だと、私などは思っている。

昨晩18時ごろ、熊本で震度６弱（和水町）の地震が発生した。

大怪我などの深刻な人的被害は今のところ確認されていないようだが、先年の大地震とのかかわりも含めて、熊本在住の方々は不安な気持ちでいっぱいだろうと思う。

これ以上の被害や余震などが起こらないよう、切に祈りたい。