身辺雑記「綾に哀しき」２０２１年１１月分

曇りのち晴れ。

今日は久しぶりの出社。

膝の痛みが厳しいので、不本意ながら歩くことなどはこのところ控えていたのだが、仕事の関係でそうもいっておられず、足を引きずりながらの出社となった。

緊急事態宣言が解除されていることもあるのだろう、通勤電車の混雑ぶりは以前とあまり変わりないレベルに戻っている。

第６波が果たしてくるのか、感染者数が落ち着いている根本的な理由は何か等々、新型コロナウィルスに関する情報はいまだに不明点が多い。

しかし、少なくとも、マスク着用、手洗いの徹底、人との不用意な接触を避ける、といった対策自体には一定の効果があると思われるので、引き続き励行していくことが肝要だと考えている。

ところで、膝の痛みがきついこともあり、坂や階段の通行が結構厳しい。

特に下りは深刻で、歩くことを忌避しているうちに、さらに足の筋肉が衰え、悪い循環に陥っているようだ。

今日の通勤時でも、階段の上り下りは厳しいため、エスカレーターを使った。

私はこれまで、エスカレーターでは基本的に右側を歩いて上ったり下ったりしていた。

「危険ですからエスカレーターは立ち止まってご利用ください」という鉄道会社のアナウンスはもちろん承知していたが、内心申し訳ないとは思いつつも、習慣みたいなものでついついやってしまうのである。

気を付ければ危険なことはあるまいし、左側に立つ人に迷惑をかけなければいいのではないか、などと考えていたのだった。

それが、今回、左側に立ってみて、右横をすり抜けられること、殊に下りでそれをやられることに、非常な不安感を持った。

今以上に足が弱っていたら、すり抜けざま右肩などにちょっとあてられただけでバランスを崩してしまうことになるだろうと感じたのである。

私がこれまでやってきたことは、左側に立つ人にとって想像以上の不安感を与えてきたのではないか。

己のこれまでの行動を深く恥じるとともに、膝の痛みが治まったとしても、決してエスカレーターで歩くことはしないようにしようと心に決めた次第である。

晴れ。

このところ穏やかな小春日和が続いている。

晩秋らしい澄んだ青空が広がっているさまは、本当にすがすがしい気持ちにさせられる。

そのためか朝の冷え込みはかなり厳しくなっているようだ。

尤も私は基本的に在宅ワークなので、早朝の冷え込みはあまり実感していないのが現状ではあるが。

サイトの更新が滞りがちになっている。

頭の中では書きたいテーマがたくさん浮かんでくるのであるが、それをきちんとしたテキストに起こす気力がなかなか湧いてこないためだ。

このサイト以外にもいくつかブログを運営しているが、そちらはさらに更新が間遠になっており、ほとんど放置プレイ化しているものもある。

ブログの更新が進まない大きな理由は、アップすべきコンテンツのテキスト化ができないでいることがやはり大きいが、雑感のみを書き付けているこのサイトの記事とは違い、なるべく具体的なテーマを設け、それなりに有益な記事を発信したいと考えているからなのかもしれない。

ブログは、例えばコメント欄などを通じて、来訪者との間でのコミュニケーションをとることが一つの目的となっているため、単なる書き手の愚痴とか世迷言を書き散らすことは慎むべきだと、私は考えている。

そう考えれば、アップすべき記事の内容もできる限り多くの情報に当たって精度を高める努力を怠るべきではなく、その意味では当該記事の内容にそれなりの自信と責任を持つべきであろうと思う。

これは結構高いハードルで、一つの記事を仕上げるのに数日から下手をすると一週間近くかかってしまうことすらある。

しかしそれでも、当該記事の内容の有益性や巧拙を判断するのは来訪者の方々だ。

自分がどれほど頑張って書いても、来訪者の琴線に響かなければ何の意味もなく、単なる自己満足に終わってしまうことだろう。

もちろんそれが悪いということではない。

事実、私がこのサイトを運営し、こうしてほとんど愚痴まがいの雑感を書き連ねているのは、正に自己満足、いや、というよりも日頃の生活の中で蟠っている鬱屈した気持ち、いわば心の泥水をここで吐き出そうとしているわけだから。

こういう場所を持続的に運営するのもいいのではないかと、私は思っている。

大変申し訳ない云い方で恐縮だが、つまりこの雑感は私自身のために運営しているのだ。

あとから読み返すことが、ある意味では主たる目的となっているのである。

悪質なナルシシズムであることは全く否定しない。

曇り。

11月1日の未明、衆議院選挙の結果が出た。

投票率は55.93％と、戦後三番目の低さだったという。

投票率が低いと、自民党や公明党といった組織票がメインとなる政党に有利と云われているが、どうやらその通りで、自民は多少議席を落としたものの公明党は増え、結果として与党は絶対安定多数を獲得した。

一方、野党連合の主体だった立憲民主党と共産党は大きく議席を減らしている。

そんな中で、日本維新の会は改選前の4倍の議席を獲得！

これには正直に言って驚き暗澹たる思いにさせられた。

特に関西圏を中心に、反自民の票がここに流れたということなのだろう。

ただ、れいわ新撰組が3議席を確保し、参議院と合わせて5議席となったのは素晴らしいことだ。

「得票率２％」「国会議員5人」のいずれかを満たせば政党要件を満たすことになるのだが、今回、この両方を満たしたことになり、市民ボランティアに支えられて発足した初めての政党となるわけである。

真に弱者の側に立つことを目指して設立された政党だけに、これからの更なる躍進を心から応援したいと思っている。

また、何名かの重鎮といわれている議員が落選した。

比例区で復活した人もいるが、小選挙区で落選した意味をしっかりと考えてほしい。

なお、日経平均株価は前日比754円39銭高の2万9647円08銭と大幅躍進した。

市場の思惑が奈辺にあるのか、わかっていたことではあるが、なんだか実にいやらしい感じがしてならない。